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アベノジャーナル第25号

大阪市では昭和40年に建造された阿倍野歩道橋の改修にあたりデザインコンペを実施。応募9作品の中から最優秀作品を選定し、このほど発表しました。
今回のデザインコンペは、昨年1月に提案募集を行い、応募のあった9作品を対象に外部委員による審査委員会を開催。構造・安全性・利便性・バリアフリー・デザイン等の観点から審査が行われました。
昨年12月5日の第10回審査会では、一次審査をクリアした3作品を対象に審査が行われ、各委員の投票の結果、別図参照の作品が最優秀作品に選ばれました。
主な選考理由としては振動特性に優れているトラス構造を採用している事やテント屋根を設置した「屋根付き陸橋」で、阿倍野の『a』をデ愛知県西浦温泉を訪ねる企画で、初日は午前8時に阿倍野を出発。花いっぱいのなばなの里で昼食ザイン化するなど空間の演出などが高い評価を得ました。
大阪市では、今回の決定を受け、提案者と歩道橋本体の詳細設計策定業務を進め今春にも着工したいとしています。
総事業費は約12億円で平成23年度中の完成を目指すとの事です。

阿倍野区民の皆様におかれましては、平成20年の初春をご家族お揃いでお健やかにお迎えの事とお慶び申しあげます。
また平素より、私の政治活動に対しあたたかいご理解とご協力を賜り心より厚く御礼申しあげます。
とりわけ昨春は4年に1度の統一地方選が行われ、皆様の絶大なるご支援の下、5期連続当選の栄に浴させていただく事ができました。
私の座右の銘であります「感謝」の気持ちを忘れる事なく、皆様の期待に応えられる議員として働かせていただく所存でございますので、引き続きのご指導をよろしくお願い申し上げます。
改めて昨年を振り返ってみますとまさに、「政変の年」ではなかったかと思います。
国の方では、安倍政権から福田政権へ変わったものの、衆参のねじれ現象が解消されない状況で、「新テロ特措法」の取り扱いをめぐって57年ぶりに衆院で再可決するなど、緊迫した国会運営が続いています。
また、大阪市では現職の関市長が敗れ、新人の平松邦夫氏が初当選。民主党等の推薦を受けた平松新市長が少数与党(89人中19人)の議会で、どのような対応を見せるのか注目されます。
特に平松氏の公約の中には、すでに議会で議決されている内容を覆すものも含まれており、議決当時は現在与党である民主党も賛成していただけに、対応次第では国会同様に議会の空転が起こる可能性も否定できない状況となりそうです。
いずれにしても、市民生活に影響が出ないよう議会側も良識ある行動が求められており、感情的な与党、野党の議論に終始することを避け、将来の大阪市のあるべき姿について、再度検討する等の方策を考えるべきであると思います。
地元、阿倍野区でも再開発事業が最終段階を迎え、阿倍野歩道橋のリニューアルや近鉄百貨店の建て替えなど希望に満ちた夢のある街づくりが進められています。
その一方で、団塊の世代の方々の大量退職に伴う就労支援策や高齢者の増加に伴う医療・福祉施設の増床対策など課題も山積しており、早急な対応が求められています。
また、区内市有地の有効活用については、従前通り区選出議員団として、単に市有財産を売却するのではなく、地元の皆様の要望に沿った形での整備が計られるよう「条件付き入札」による売却を強く求めていきたいと考えています。
特に、旧環保局高松寮や旧阿倍野図書館、旧阿倍野体育館については、地元の皆様から様々な要望を寄せられており、平松新市長の掲げる「計画段階からの市民参加」のモデルとなるよう働きかけて参りたいと思います。まだまだ課題山積の阿倍野区ですが、ひとつひとつの問題を着実に解決していく事が「阿倍野区に住んでてヨカッタなぁ~」と思っていただける街づくりにつながると考えておりますので、様々なご要望等につきましては、公私にかかわらずお気軽にご相談下さいます様お願い申しあげます。
最後になりましたが、本年が区民の皆様にとりまして良き年となりますよう祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
本年もよろしくお願いいたします。

平成二十年一月
大阪市会議員 木下よしのぶ

平成26年春完成予定
近鉄百貨店は老朽化した阿倍野本店を次代にマッチしたホテル、オフィス、デパートなどが入居する「阿部野橋ターミナルビル」としてリニューアルする建て替え計画案を発表しました。
計画案によりますと、高層階にはホテル、中層階にはオフィス、低層階にはデパートと三層構造の構成になっており、中層階には都市型美術館も計画されています。
地上59階・地下5階建で、高さは約300メートル、百貨店の売り場面積も約1・3倍になる。
高さ、売り場面積ともに日本一で国内最大の商業ビルになります。
予定では平成21年から解体工事にかかり平成26年春にオープンするとのことです。
阿倍野周辺では、今年の秋にHOOP(フープ)南側に近鉄の新たな商業施設がオープンするのを皮切りに、平成22年度には阿倍野再開発地域のイトーヨーカ堂や東京ハンズがオープンするなど相次いで商業施設が計画されており、売り場面積を比較してもキタやミナミに肩を並べるようなショッピングゾーンとして注目されそうです。
特に「阿部野橋ターミナルビル」は南の玄関口にふさわしいランドマーク機能のみならず、ホテルやオフィスの入居によって、これまで以上の人出が見込まれており、阿倍野地区の商業活性化の切り札として期待されています。

昨年4月に開校した阿倍野ラグビースクールでは第2期生となるスクール生を募集しています。
ラグビーを通じて、「健全な精神の育成」「不屈の闘志の育成と体力の増進」「礼儀作法の習得」を目的としており、毎週日曜日に練習しています。
4月からの正式入部に先立っての体験練習や見学も随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

【入会資格】
 幼児~小学6年生までの男女
【練習日】
 毎週日曜日(月に3~4回)
【練習場所】 
 苗代小学校/文の里中学校
【年会費】
 12,000円
【スポーツ保険代】
 1,050円(1年掛捨て)
【申し込み&お問い合わせ】
 阿倍野ラグビースクール事務局
 電話&FAX
 06(6714)1789

任期満了に伴う大阪市長選は11月18日投開票が行われ、民主党や国民新党が推薦する平松邦夫氏(59)が初当選しました。
今回の市長選は、2年前の出直し市長選で再選された、現職の関淳一氏の推し進める市政改革の評価と、それに伴う市営交通事業の経営形態のあり方などを主な争点に関氏をはじめ、五氏が立候補しました。
現職の関氏が「職員削減など道半ばにある市政改革を完遂させてほしい」と訴えたのに対し、平松氏は「助役から市長へという永年の構図が市の閉塞感を生んだのではないか。徹底した情報公開と市民参加で市政を官から民へ取り戻そう」と訴え、事実上の一騎打ちとなりました。
投票率も市長選が11月に行われるようになった昭和46年以降、最高の43・6%を記録しました。結果は別表の通り新人の平松氏が現職の関氏に約5万票の差をつけて初当選しました。
市内24選挙区中22選挙区で最高得票を得る圧勝で、元アナウンサーという知名度に加え、労働組合や解放同盟などの組織がフル稼働する二面作戦が功を奏した形となりました。
ただ、カラ残業など職員厚遇問題や旧芦原病院や飛鳥事件に代表される同和利権問題など、市政改革の本丸としてやり玉に挙げられた労働組合と解放同盟の全面支援を受けての当選だけに、市長就任後どのような距離感でこれらの支援団体と向き合うのかが気になるところです。
また、選挙で対立した自民、公明が過半数を占める議会でどのような議会運営をしていくのか?民主党だけの少数与党体制では、政治的基盤が弱いだけに平松氏の市政運営が注目されます。

平松市長の初議会

平松市長にとって初議会となる決算市会が12月28日開会しました。
初日に市長の所信表明演説、年明けの1月9日には、所信表明に対する各党からの一般質問が行われました。
自民・公明・共産の野党三党からは、市長の選挙公約について質問が集中。特に中学校での給食実施の問題については別掲の新聞記事にあるように、当選後の発言に比べ議会での発言が大きく後退しており、答弁に窮する場面もありました。
一般質問の模様は、議事録が製本されるまでの間、インターネットで見ることが出来ます。
政治家は、選挙中に約束した公約の実現に最大限努力する事が、有権者に対する誠意であり、実現できない時でも、その経過や過程における説明責任をきっちりと果たさなければ「公約違反」となるわけです。
有権者は、候補者の公約を見比べて自らの一票を投じるわけですから、当選した候補者の公約の実現に大きな期待を寄せるのも当然のことであります。
平松市長自身が、自分に投票してくれた有権者の期待にどう応えていくのか?今後の市政運営をどのようなスタンスで260万市民と向き合っていくのか?試金石となる初議会となりそうです。
決算市会は今月30日の本会議で閉会します。

大阪市長選で11月18日に初当選した平松邦夫さん(59)に、読売新聞が19日に行ったインタビューの内容は次の通り。
(聞き手は植松実・社会部長)
Q 中学校での給食導入検討を公約にされていたが。
A 導入を目標に動きたい。今実施している12校で市は中止する方針を決めたが、時代に逆行しており、中止はしない。
 設備投資に117億円、なおかつ三十数億円の維持費もかかると言われているが、民間委託による経費の削減などいろいろな方法がある。
Q 出馬会見で示された、大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)を最終処理した後、本庁舎にするとの構想は具体化するのか。
A どうしてこうなったのかをまずは徹底的に解明したい。一番負担の少ない形で最終処理をした後、とことん安く買って市役所を移したい。そのために検討委員会をつくりたい。負の遺産がプラスに転じると信じて、障害を一つずつ乗り越えて実現させたい。
(11月19日読売新聞夕刊に掲載されたインタービュー記事より抜粋)

市営住宅の2月分の募集要項が発表されました。
今回募集対象となるのは、市内全域で、空き家のみ合わせて約700戸。そのうち阿倍野区内分は「第一住宅」、「ラポア」、「ビアレ」、「パンセ」、「松崎第一」等で20戸程度となる見込みです。
募集要項は、2月6日~20日に区役所や住宅管理センターなどで配付されます。〆切りは2月20日消印有効となっています。
また家族構成に応じて「一般」「単身者」「親子ペア」「新婚・婚約」等に分類され、それぞれ世帯人数に応じた収入基準や条件等が記載されています。
くわしい事については、木下事務所までお気軽にお問い合わせ下さい。
木下事務所 06(6621)2651

編集後記

同志社大学を卒業し毎日放送で働いていた先輩と後輩。後輩は一足早く市会議員に。先輩は昨年、市長に。
22年前、先輩はその後輩の結婚式で司会を務めたそうです。
会社を辞めて求めた新天地は、ともに「大阪市役所」。お互いに立場は違っても、市民の為にがんばって下さい。