問題のビルは(株)東和産業が特定建築者としてC2ー3棟地区に建設した地上8階建て100床の有料老人ホームで、このほかクリニックとデイサービスセンターの設置が計画されています。
再開発事務所によりますと、C2ー3地区については事業コンペを行い、平成18年3月に大阪市と特定建築者契約を結び、平成19年1月から着工、今年1月に竣工し4月にオープンする予定だったとのことです。 ところが、今年3月になって施工業者(奥村組)の設計図の読み違いによる鉄筋の配筋ミスが発覚。大阪市では補修工事が完了するまで補助金(約1億3400万円)の支給停止を発表しました。 耐震的にも大掛かりな工事ではないことから概ね、夏頃には補修工事を終えてオープンできると考えていました。ところが、東和産業と奥村組の交渉が難航しており、 7月10日現在、補修工事の予定さえ決まらず、オープンのメドが立たない状態となっています。
再開発事務所では、工事完了公告した2月20日付けで敷地の引き渡しを完了していることから、東和産業に一日でも早くオープンしてもらうよう働きかけているのが現状で、問題解決に強制力を伴った指導は出来ないとのことでした。また、隣接するC2ー4棟は、東和産業が特定建築者として同様に建設したマンションですが、47戸のうち9戸しか契約に至っていないという事です。こちらのマンションについては現在、入居者募集中で、ワンルーム(25・19㎡)~1LDK(41・96㎡)が7万5000円~12万2000円となっています。
阿倍野区民の皆さまにおかれましては益々ご健勝にてご活躍の事と心よりお慶び申し上げます。また、平素は木下吉信の議員活動、並びに後援会活動にご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、現在、大阪府では7月臨時議会が招集されています。これは、橋下知事が4月から7月までの間を暫定予算で賄い、8月以降に本予算を策定するとしたためです。橋下知事は危機的な財政状況にある大阪府で今年度1000億円以上の歳出削減を柱とする「大阪維新プログラム」を掲げ、現在、府議会でその予算案の是非が審議されています。橋下知事は就任直後から、府の各施設を精力的に視察し、現場の職員などにも運営の実態について意見交換するなど、その行動が大きく報道されました。「本当に府民の税金を投入して運営しなければならないのか?」といった行政の原点に立った視点で、一つひとつの事業を精査しました。
その結果、各施設の運営補助費をはじめ、各種補助金事業を大幅にカットするなど大胆な改革プランを作成しました。中でも極めつけは退職金5%カットと職員の給与カットであります。橋下知事の並々ならぬ取り組みに府議会の各会派も引っ張られる形で議員報酬などのカットに踏み切りました。府の財政については、太田房江前知事時代に民間企業で言えば「粉飾決算」に相当するような巧みな予算処理でつじつま合わせをしてきたツケが回っていると言えるのではないでしょうか?ただ、私学助成をはじめとする各種の補助金カットについては対象となる府民の家計に直接、影響を与えるだけに慎重な対応が求められています。府民生活の痛みを伴う事業費や補助金についての改革は来年度以降、年次計画を立てて予告した上で、理解を求めるような方策は選択肢としてなかったのかなあ~と考えさせられました。もっとも私の懸念した通り、私学助成金と府職員の給与のカットについては削減幅を縮小させる方向で検討されています。橋下知事の府政運営を見ていると、なにか『今年しかない!!』と思い詰めたような焦りを感じたのは私だけでしょうか?
ある府議会関係者は「橋下知事は一期で辞めるつもりで再選は考えていないと思う。再選を意識すると選挙のときに支持してもらうために関係団体等に強い事を言えなくなってしまうから」と話してくれました。いずれにしても本紙が発行される頃には府議会の結論が出ているだろうと思います。
橋下知事の就任で益々熱くなる大阪。
季節的にも向暑の折、阿倍野区民の皆さまにおかれましてはお体ご自愛いただきまして、益々のご活躍を祈念申し上げ、ご挨拶といたします。
平成二十年 盛夏
阿倍野再開発事業の最後のヤマ場。東急ハンズやイトーヨーカドーの出店が予定されているAー2地区(阿倍野橋交差点南西側エリア)の工事計画が明らかになりました。それによりますと、工事は来年1月に着工し7カ月の工程で平成23年4月には新しいビルが誕生し、華々しくオープンする予定とのことです。これまで、地元権利者の立ち退き交渉や仮設店舗への移転交渉などがまとまらず着工の時期が決まっていませんでしたが、このほどすべての権利者との交渉が完了したという事で今回の発表となりました。事業区域内で最大の敷地面積を有するAー2地区の開発計画については、これまで国内外の数社が事業協力者として名乗りを上げ様々なプランが提案されましたが、最終的には東急不動産グループのプランが採用され、いよいよ現実味をおびて動き出しました。
敷地面積3万7800平方メートル、駐車台数1500台、駐輪台数2000台の商業施設は市内最大規模で、天王寺ターミナル周辺の商業活性化の切り札として大きな期待が寄せられています。また前号でお知らせした通り、阿倍野近鉄百貨店も平成26年春の完成をめざして地上59階建て(商業ビルとして日本一の高さ)のビルの建設を発表しているほか、阿倍野橋歩道橋のリニューアルなどこれからの天王寺ターミナル周辺の風景が大きく変わってくるだけに生活している私たちは今の姿をしっかりと目に焼き付けておく必要がありそうです。
【計画施設の概要】
【工事計画】
※工事期間は約2年を予定しており、工事期間中は原則日曜日・祝日を休日とします。
※ワンルート確保とは…地上階から改札口を経てホーム階までエレベーターまたはエ スカレーターを利用して最低限の平行移動を確保しようという取り組みのこと
木下吉信大阪市会議員が主宰する「木下塾」は6月13日に第39回目の勉強会が開催され、約80名が参加しました。テーマは「定住外国人の地方参政権について」。
韓国の李明博新大統領の就任に伴い、昨年から今年にかけて民主党の小沢代表や公明党の太田代表が相次いで訪韓。李大統領との会談の中で両氏とも、「日本における在日韓国人を含む定住外国人の地方参政権問題については、早期の実現に向け努力する」と表明。これに対し、福田首相は、大統領就任式後の日韓首脳会談で「国会等での議論を深め、その推移を見守りたい」と慎重な発言にとどめ、政党間での微妙な温度差を露呈しました。歴史認識の問題や竹島をめぐる領土問題等、両国間における政治課題が山積する中で、新たな政治課題として注目されています。講義の中で木下議員は過去に提出された地方議会からの意見書や、各国における在留外国人の参政権の現状などについて、資料をもとに詳しく解説しました。特にこの問題の発端となった平成7年2月の最高裁判決については、判決文から憲法解釈の争点となっているポイントを指摘し、賛成派、反対派の論文などそれぞれの主張も紹介する念の入れようでした。
また、過去から現在に至るまで国会に提出された「永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権の付与に関する法律案」の議事録から、国会での審議の様子や導入された場合のメリットやデメリット等について、地方議会の将来像も交えて説明しました。
午後7時からたっぷり2時間におよぶ勉強会で、木下議員は資料の精緻な分析をもとに熱弁をふるい、「この問題だけでなく、様々なテーマを取り上げて皆さんにしっかり理解して頂いた上で、今後の対応等、考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです」と額の汗をふきながら、木下塾を続けている抱負を話してくれました。参加した人たちは「木下先生の話は私らにも分かりやすく、普段は目にすることの出来ない資料もいただけるので毎回楽しみに勉強させて頂いています」と今後、取り上げて欲しいテーマなどを尋ねるアンケートに要望を書き込んで会場をあとにしていた。
平成10年に第1回目を開催してから丸10年。次回は記念すべき40回目が9月13日(土)午後7時から阿倍野市民学習センターで開催される。
テーマは開催日直前まで「未定」となっており興味深く、タイムリーなものを選ぶということです。
過去に取り上げたテーマについては木下議員のホームページに一覧が紹介されていますので、資料請求などはお気軽に木下事務所までお問い合わせください。
未来わがまち会議は平成16年10月に区民自らが阿倍野の街の特性や魅力を活かした町づくりを進め、その活動の方向性を検討する会議として発足しました。当初は地域振興会や民生委員会等、区内の各種団体からの推薦委員30名と公募委員13名の合計43名でスタートしました。43名の委員は、環境・文化・にぎわい・安心の4つの班に分かれてそれぞれのテーマに沿ってこれからの阿倍野の町づくりのポイントなどを検証。平成18年3月にはそれぞれのテーマに沿った取り組みについて「杜のまちあべのをみんなの手で~わがまち会議からの提案」として取りまとめました。 また、JR阪和線の高架沿いの道路整備事業に対して「単純な道路整備ではなく、桜並木で地域の名所として整備してはどうか」との意見が持ち上がり、平成20年3月に「(仮称)あべのサクラ街道」として取りまとめ、市・当局に要望書として提出し、5月に一旦終結しました。
わがまち会議の皆さんの活動については「地域住民からの政策提言」として高く評価されており、固定化したメンバーで継続するより、多くの方に参加していただくことで、新たな発想や意見が期待できるとのことで、今回の募集となったものです。 詳しい募集要項については8月中旬に発行される「広報あべの」に掲載される予定です。事務局を預かる区役所の区民企画室によりますと、 前回同様に区内各種団体からの推薦委員を中心に構成し、NPO等の団体も公募の対象となっているとのことです。 もちろん、個人での参加も可能で、生活環境や区民意識の向上をめざして積極的な活動を展開していただきたいと話していました。「あべのわがまち会議」についてのお問い合せ
阿倍野区役所・区民企画室 :06ー6622ー9895
木下吉信議員の後援会組織である「あべの区民友の会」の第31回一泊旅行会が6月17日の第1班を皮切りに3班編成で開催されました。今回は、愛知県西浦温泉を訪ねる企画で、初日は午前8時に阿倍野を出発。花いっぱいのなばなの里で昼食の後、抹茶工場で美味しいお抹茶と取れたての新茶を頂き、午後4時すぎには宿泊するホテル東海園に到着しました。午後6時半からの総会では、木下議員が「あべのに住んでてヨカッタなあ~と言ってもらえる街づくりに邁進していきます」と今後の活動の抱負を語りました。第2部の懇親会ではテーブルに並びきれない程のお料理に舌鼓を打ち、各地区代表によるカラオケ大会や、各参加者らもカツラをかぶったり、衣装を着たり添乗員らとともに、仮装パーティのような盛り上がりをみせ、笑いの絶えない宴会は最高潮に達しました。
2日目は午前9時にホテルを出発、海産物のお土産店に立ち寄った後、がん封じで有名な無量寺で住職のがんにまつわる法話を拝聴。あじさいの里では、見頃を迎えた満開のあじさいをバックに記念撮影。続いて訪れたオレンジパークではメロン狩りを楽しみ、大きさや重さなどを吟味してひとり1個のメロンをお土産として持ち帰りました。
恒例となった木下議員の「車中座談会」もたいへん好評で、地域の身近な話題から後期高齢者医療の問題やガソリン税の話など、時に真剣に、時に冗談を交えながらなごやかな雰囲気で、車中の移動時間をすごしていました。これらの旅行会の企画立案は、友の会の役員に委ねられていますが、最初から旅行業者を決めるのではなく、すべて役員の投票によって、行き先や業者が決められているとのことです。
役員の方は「旅行社同士が競い合うことで料金的にも内容的にも充実したプランが出て来るので、これからも皆さんに喜んでもらえる企画でご案内したいと思いっています」と話してくれました。次回の旅行会は秋の日帰り旅行とのこと。どんな企画で実施されるのか今から楽しみです。
編集後記
原油価格の高騰に伴う諸物価の値上げラッシュ。
◎タスポの導入で買いにくくなった煙草も1箱1000円論争で「泣きっ面にハチ」の愛煙家。
◎極め付けは自動車の後部座席のシートベルト着用義務化。庶民に対する締めつけばかりがきつくなる今日この頃。