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アベノジャーナル第17号

区民の皆様におかれましては、平成十六年の初春をご家族お揃いでお健やかにお迎えの事と心よりお慶び申し上げます。
旧年中は、公私にわたり多くの皆様からのご指導を賜り、特に四月の統一地方選挙では、絶大なるご支援のおかげで四選の栄に浴させていただく事ができ、厚く御礼申し上げます。
区民の皆様から与えられた四年間の任期、そのご期待に応えられるよう、市民生活の向上と区政発展の為に一生懸命取り組んで参る所存でございますので、引き続きのご指導を賜ります様、よろしくお願い申し上げます。
さて、本年の阿倍野区の課題は、区内市有地の有効活用であると考えています。昭和六十二年に供用停止された旧阿倍野体育館(阿倍野筋三)、平成十四年に閉鎖された健康福祉局の看護士用の高松寮(天王寺町北)、昨年閉鎖された旧阿倍野図書館(阪南町六)、そして、今年三月に閉鎖される消防局阿倍野寮(阪南町一)等が、現在のところ具体的な跡地利用が決まっていない市有地です。
大阪市としては、「売れる土地は売却の方向で検討している」との事ですが、「それでは区民の為にならない」と区選出議員団として、関市長に対し、再考を求める要望書を提出する事にしています。
基本的に、市の財政状況が厳しい中での選択としては理解できるのですが、容易に用地が確保できない阿倍野事情を考えると、「様々な可能性を模索した上での最終判断としての売却であるべきだ。」というのが、区選出議員団としての一致した考え方です。
特に、老人保健施設が整備されていないのは、二十四区中阿倍野区と浪速区だけで、高齢化率の高い阿倍野区では、在宅介護を含めた支援施設の整備が急務となっています。
これら用地の有効活用については、地域関係団体とも充分な意見交換を行ない、予算化に向けて積極的に取り組んで参りたいと考えています。
このほか、阿倍野再開発事業や、阪和線の高架化問題、ホームレス問題等様々な課題が山積していますが、ひとつひとつの問題の解決に向けて、地元の皆様の声をしっかりと受け止め、その対応を行政に求めて参る所存であります。
本年も私の初心であります「感謝」の気持ちを忘れず、ご支援をいただきました皆様に、「アベノに住んでてよかった。」と評価される街づくりを目指して「若さと行動力」でがんばりますので、倍旧のご指導ご鞭撻を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、本年が区民皆様にとってよき年となります様、お祈り申し上げまして新年のごあいさつといたします。 関淳一新市長は、昨年十二月二十六日の市会本会議において、空席となっていた助役ポストに弁護士の大平光代氏(三十八歳)を人事案件として上程。市会の賛成多数で可決され、大阪市初の女性助役が誕生しました。
戦後の人事案件としては、民間からの助役登用は、平成二年の磯村隆文氏(当時・市大教授)以来十三年ぶり三人目で、三十八歳での助役就任は他都市に例がなく、全国最年少助役となりました。
大平助役は、昭和四〇年生まれ。中学時代にいじめを受け、登校拒否や非行を繰り返し十四歳で自殺未遂。十六歳の時には、暴力団組長と結婚。その後、更正のキッカケとなる人物との出会いを転機に二十二歳で離婚。独学で法律を勉強し、二十九歳の時に司法試験に合格。弁護士として活動するかたわらで、自らの半生を描いた「だからあなたも生きぬいて(講談社)」を出版。二一二万部のベストセラーとなり、講演活動等を通じて不登校生徒等の心のケアの重要性を説く。
今回の人事は、「関市長の人気取りだ」という声もありますが、行政という閉鎖的な組織の中で助役として、どれだけ彼女の魅力が発揮できるのか、その手腕が期待されています。

任期満了に伴う大阪市長選は、十一月三十日投票が行われ、即日開票の結果、前助役の関淳一氏(無・新)が、二十四のすべての選挙区で圧倒的な強さを見せ、初当選を飾りました。
関淳一氏は、大正十二年から第七代市長として御堂筋建設等に尽力した関一元市長の孫で、市大医学部を卒業後、大阪市に奉職。環境保健局長から平成七年助役に就任。十二月十九日、第十七代大阪市長として初登庁した関氏は、「大阪市は歴史的にも市民自らが、つくりあげた町です。私は、大阪市民一人ひとりの民意に応えられる施策を着実に進めていきたい。」と抱負を語りました。

十一月九日に投開票が行われた衆院総選挙は、民主党が大幅に議席を伸ばし、社民党・共産党が衰退する結果となりました。
比例票では、二大政党制を訴える民主党が圧倒的な支持を集め、大阪市内でも平野区を除いてすべての選挙区で第一位となり、全国比例ブロックでも自民党を上回り、比例第一党となりました。
選挙区では、自・公・保の与党統一候補が民主党に競り勝ったものの、失った議席もあり、民主党の「マニフェスト旋風」をとめる事はできませんでした。
地元、大阪二区の選挙結果は別表の通りで、左藤章氏(自・前)が民主党候補に四万票の差をつけて再選を果たしたものの、公明党からの支援がなければ微妙な結果となっていただけに、自民党としての今後の課題を残しました。

衆院選、市長選ともに低調なムードの中で盛り上がりに欠ける選挙となりましたが、阿倍野区の投票率は、衆院選で市内第三位五七・六二%)、市長選では市内最高投票率(三七・〇九%)を記録しました。
それぞれの投票率ベスト五は、別表の通りとなっています。昨年四月に行われた統一地方選挙では、市内平均四七・二%を下回る四二%と低迷した阿倍野区でしたが、区・選挙管理委員会を中心とする関係者の積極的な啓発活動等もあり、全体的に低い投票率ながら好成績を収める事ができました。
今年は、二月に府知事選、七月には参院選が予定されており、阿倍野区の有権者の意識の高さをアピールする為にも投票所に足を運んでいただき、与えられた一票の権利を行使していただきたいと思います。

阿倍野区民待望の温水プールがいよいよ今春オープンの運びとなりました。
これは、磯村隆文前市長が、平成七年の阪神淡路大震災を教訓として公約に掲げていたもので、中之島にある市役所本庁舎が災害に見舞われてもその代替機能を持つ中枢的な拠点施設を作る事で、「どんな状況下でも市民に対する住民サービスが低下しない」という『災害に強い街づくり』のシンボルとなる施設です。
アベノベルタの西側に建設された地上七階建てのこの施設は、「アベノ・フォルサ」と名付けられ、普段は消防局の南方面隊のほか、職員研修センター、防災学習施設、温水プール等として利用されますが、災害発生時には市の災害対策本部が設置され、救援物資備蓄庫、報道用プレスセンター、テレビ・ラジオ用中継放送スタジオ等に転用され、温水プールは被災者用の風呂や飲料外用水として利用される事になっています。
特に、防災情報については、インターネットの専用ホームページを新設し、報道各社との協力体制をとる事で、安否情報等についても速やかに正確な情報を提供できるという事で、全国的にも注目されています。
市・安全対策課では、住民サービスの向上を目指して、仮に、市役所や二十四区の区役所が全壊した場合でも、被災者の身元確認に必要な各種証明書(住民票・印鑑証明・健康保険等)の発行業務がこの施設でできるように今後整備を進めていきたいとしています。
オープンは四月の予定ですが、温水プールでは、高齢者向けの水泳教室や、病後や術後のリハビリ教室の開催等が検討されており、「市政だより」や「広報アベノ」等で発表されるという事です。

先日、木下議員が参加していた「不登校問題」をテーマにした勉強会でこんな話が発表されました。
市立中学二年生のA子は、中学校進学後、学校になじめず、不登校の状態が続いていた。ある日、地域のカーニバルで、A子の友人であるB子とC子が幼稚園の時の恩師であるF先生と再会。
「大きくなったわねぇ〜。ところでA子はどうしてるの?元気にしてる?」というF先生の問いに、B子が「それが、中学に入ってから、ほとんど学校に来てなくて、自宅にひきこもってるんです。」と答えた。
これを聞いたF先生は、すぐにA子宅を訪問。A子と話し合った後、中学校の校長先生の許可をとりつけて、翌日からF先生の助手として幼稚園でお手伝いをする事となった。
翌日の朝八時、F先生がA子宅に迎えに行き幼稚園でのお手伝いの生活が始まる。幼稚園は、園児が帰宅してからが大変で、園児を遊ばせる為の様々な準備作業に追われ帰宅が遅くなる事もあった。しかし、F先生がA子を迎えに行ったのは初日のみで、二日目からは自主的に遅刻する事なく、A子は、毎日真面目に幼稚園に通ってきた。園児から「お姉ちゃん」と呼ばれ、人気者となったA子は、連日、一輪車やボール遊び等、一生懸命に園児を相手に走り回っていた。F先生が、「A子ちゃんも十年前は、この子らみたいに無邪気に走り回っていたのよ。特にあなたは泣き虫で、なかなか泣き止んでくれなかったから私もかなり困らされたけどね。」等と当時の話をしながら作業をする事もあった。
二週間を過ぎたある日の事、A子が「幼稚園の先生になるには、どうしたらいいのですか。」と尋ねてきた。「そりゃ、ちゃんと学校に行って教職の勉強をして教員の免許を取らないと先生にはなれないよ。」すると、A子は、「私もF先生みたいな幼稚園の先生になりたい。来週から学校に行って勉強やり直します。」
その後、A子は、無欠席で中学校を卒業。現在、高校に進学している。もちろん、幼稚園の催しの時には、今でもA子の呼びかけで、B子C子もお手伝いに行っている。

この話を聞いた木下議員は、「卒業後の教え子の動向について、どれくらいの先生方が意識を持ってくれているのか。F先生のような教員ばかりだったら不登校問題なんて起こらないのに…。」と話してくれました。
今回の事例は、本来であれば、もっと早い段階で、小学校当時の担任の先生等がしっかりと卒業生としてのフォローをしてあげればよかったのではないでしょうか。小・中連携と言葉では言いながら、小学校を卒業した教え子に対して中学校まかせにしているのでは…。また、中学校を卒業した教え子が高校でどうしているのか…等々、不登校生徒の非行率が高まり、犯罪の凶悪化が進む中で、教員の資質が問われています。本来の「先生と教え子の関係」は、学校を離れて初めて構築されるものではないでしょうか。
不登校やひきこもりが社会問題となっていても「卒業したら知らん顔」といったサラリーマン教員が少なくないような気がします。もちろん、教員だけの責任ではなく、親子関係を含めた家庭環境や、不登校問題を避けて通らないPTAを中心とする学校側の積極的な取り組みが必要です。今回は、たまたま一人の幼稚園教諭の取り組みが功を奏した事例として発表された訳ですが、「ちょっとした事で、子どもが心を開いて素直な自分を取り戻す事ができる」という事を忘れてはならないと思います。
ちなみに、A子が復学する時に、F先生は、B子・C子に連絡をとり、授業の進み具合や学校生活について、ちゃんとフォローしてもらうよう頼んでいたそうです。

市営住宅の2月分の募集要項が間もなく発表されます。
今回、募集対象となるのは、新築・空き家合わせて、約1,000戸で、そのうち阿倍野区内分は、14戸程度の募集となる見込みです。
今回は、「第一住宅」「ビアレ」「ラポア」「パンセ」等金塚地区内の再開発住宅を中心に、「松崎第一住宅」でも募集が予定されています。
市当局では、要項が発表されるまでコメントはできないとの事ですが、区内では、合わせて、14戸程度の募集となりそうです。
募集要項は、2月中旬に配布される予定で、「一般」「新婚・婚約」「単身者」等に分類され、それぞれ世帯人数に応じた収入基準や条件等が記載されています。
くわしい事については、木下事務所までお気軽にお問い合わせ下さい。

編集後記

「政党の推薦は受けません」と会見した太田知事。江本氏出馬であわてて「各政党に推薦要請。」
自民党市議団は、「政党は集票マシンではない」「太田知事の府市合併構想には反対。」と反発し、「自主投票」で知事選に臨む。
これからの府政運営を誰に託すのか、二月一日が投票日です。