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アベノジャーナル第21号

新年明けましておめでとうございます。
平成十八年の初春をご家族お揃いでお健やかにお迎えの事とお慶び申し上げます。また、旧年中は私の議員活動に対しまして、暖かいご理解とご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
昨年は「JR西日本の列車暴走脱線事故」や「耐震強度偽装問題」など今までの常識では考えられない出来事が起こり、政界では「郵政民営化を問う衆院総選挙」で自民党が歴史的圧勝を納め、十一月には「関市長の辞任↓再出馬の市長選」が行われるなど、まさにサプライズの一年であったように思います。
今年は、九月の自民党総裁選に向けて「ポスト小泉」の動きが活発化する中で、「憲法改正問題」「皇室皇位継承問題」「消費税の引き上げ問題」など、今後の日本の進むべき方向を決める政治課題が山積しており、歴史に残る一年になるかもしれません。
また、大阪市でも再選された関市長がどのような形で市政改革を進めていくのか注目される一年になりそうです。
もちろん、市の財政再建に向けた取り組みや、職員の厚遇問題の解決策などが中心となるわけですが、私としては、この改革によって大阪市がどのような姿に生まれ変わるのか、どんなビジョンで将来の大阪市の姿を構築しようとしているのか、議会の側から発言し、市民の皆さんから理解してもらえる市政運営を求めて参りたいと考えています。
地元・阿倍野区に関しては、十年の歳月をかけて工事が進められてきたJR阪和線も今春、下り線が高架化されることで完全高架が完了し、沿線の踏み切りがすべて解消されることになっています。
また、三年前の選挙時に公約として掲げた赤バスの路線変更は、四月運行に向けて調整中(詳細は三面)で、多機能高齢者施設の建設については、阪南町の老人保健施設や晴明通の有料老人ホームなど、順調に工事が進んでおり、いずれも今秋オープンの予定です。
今後も、地域の高齢者の方々が気軽に利用できる施設の建設に向けて取り組んでまいります。
このほか、多くの方からご要望をいただいておりました、地下鉄阿倍野駅と西田辺駅に新たにエレベーターが設置されることになりました(完成は平成十九年)。
これらの施策については、区民の皆様からのメールやFAXでのご指摘や、様々な会合などでお目にかかった際に要望として承ったもので、市政・区政に関わるご意見やご要望につきましては、今後も遠慮なくお気軽にお申し付けください。
本年も区民の皆様の「身近な相談窓口」として元気に頑張って参りますので、引き続きのご指導、ご鞭撻を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら本年が区民の皆様にとりまして幸多き年となりますようお祈り申し上げまして年頭のごあいさつといたします。 
平成十八年一月
大阪市会議員 木下 よしのぶ

昨年9月11日の衆院選、11月27日の大阪市長選と相次いで行われた選挙で、阿倍野区は市内最高投票率をマークし、一昨年の市長選から続く、連勝記録を5と伸ばしました。
河野武一阿倍野区長の話
「区民の皆さんが、国政・市政を問わず、政治に関心を持っていただいている証だと思います。
阿倍野区選挙管理委員会をはじめ、各地域の関係者の皆さんの取り組みに心から感謝を申し上げます」。

市・交通局では、かねてより要望の強かった阿倍野区における赤バスの路線変更に着手。
このほど、新路線案が発表されました。
この新路線案は、各連合町会や各種団体の代表者による「阿倍野区コミュニティ系バス地域調整協議会」で作成されたもので、これまで赤バスが通っていなかった高松地区や長池地区の運行をはじめ、区役所や区民センターへの足を確保する観点から西田辺以南や播磨町以西に延伸されているのが特徴です。 
この変更案により「あべのループ」の運行距離が従来の8・5キロから13・9キロと伸び、所要時分も一周50分から80分となる予定です。
今後は警察等の関係機関と協議して、バス停設置場所を決定した後、近畿運輸局に営業路線の変更申請を行うことになっています。
順調に進めば、今春には新路線での運行がスタートします。
また、交通局では、新路線の運行にあたって各停留所における乗降実態を調査した上で、一年後をメドに検討を加えることにしており、乗降客の少ないエリアは路線の見直しを行い、真に必要とされる巡回バス路線として定着させていきたいと話しています。

昨年一〇月に行われた国勢調査の速報値が発表されました。
大阪市では前回調査(平成十二年)から三万人の増加で、二六二万八、七七六人となりました。市内人口が前年比で増加に転じたのは昭和四〇年以来、四〇年ぶりのことです。
二十四区別に見てみると、中央区の一万一、四三六人を筆頭に、十三区で増加しています。
このことにより、人口比で定められている議員定数も逆転現象が生まれました。定数別に見てみると左記の表の通りです。
定数三の此花区は定数二の西区、中央区、天王寺区よりも人口が少ない。
定数四の旭区や阿倍野区は定数三の鶴見区よりも人口が少ない。特に旭区は鶴見区だけでなく、北区、都島区、西淀川区よりも少なくなっています。
定数五の西成区、東住吉区、生野区などでは、逆転には至っていないものの、定数四の住之江区とわずかの差となっている。
定数六の住吉区は、定数五の淀川区、城東区よりも人口が少ない。
職員厚遇問題などに関連して市政改革が進められるなか、議会改革も求められており、来年の統一地方選挙に向けて議員定数の見直し問題が注目されそうです

24区別の人口増減と議員定数
区 名 議員定数 H17国勢調査 H12国勢調査 人口贈減数
浪速 2 5万4148 5万0188 +3,960
福島 2 6万0929 5万5733

+5,196

天王寺 2 6万4126 5万8812 +5,314
中央 2 6万6760 5万5324 +11,436
西 2 7万2576 6万3402 +9,174
此花 3 6万3803 6万5037 -1,234
大正 3 7万3204 7万5042 -1,838
東成 3 7万9485 7万8580 +905
3 8万3156 8万7262 -4,106
西淀川 3 9万5621 9万2465 +3,156
都島 3 9万9839 9万7253 +2,586
3 10万0392 9万1952 +8,440
鶴見 3 10万7410 10万1971 +5,439
4 9万5115 9万9231 -4,116
阿倍野 4 10万7295 10万3973 +3,322
住之江 4 13万0621 13万5437 -4,816
西成 5 13万2762 13万6813 -4,051
東住吉 5 13万4997 13万9593 -4,596
生野 5 13万8550 14万2743 -4,193
城東 5 16万0927 15万7936 +2,991
淀川 5 16万9215 16万3370 +5,845
住吉 6 15万8998 16万1047 -2,049
東淀川 6 17万8357 18万3888 -5,531
平野 6 20万0490 20万1722 -1,232
合計 89 262万8776 259万8774 +3万0002

大阪市人口の推移(平成17年は速報値)
昭和35年(1960年) 301万1563人
40年(1965年) 315万6222人
45年(1970年) 298万0487人
50年(1975年) 277万8987人
55年(1980年) 264万8180
60年(1985年) 263万6249
平成2年(1990年) 262万3801人
7年(1995年) 260万2421人
12年(2000年) 259万8774人
17年(2005年) 262万8776人

市営住宅の2月分の募集要項が間もなく発表されます。
今回、募集対象となるのは、新築・空き家合わせて、約600戸で、そのうち阿倍野区内分は、15戸程度の募集となる見込みです。

今回は、「第一住宅」「ビアレ」「ラポア」「パンセ」等、金塚地区内の再開発住宅を中心に、「松崎第一住宅」でも募集が予定されています。

市当局では、要項が発表されるまでコメントはできないとの事ですが、区内では、
合わせて、15戸程度の募集となりそうです。

募集要項は、2月中旬に配布される予定で、「一般」「新婚・婚約」「単身者」等に分類され、それぞれ世帯人数に応じた収入基準や条件等が記載されています。
くわしい事については、木下事務所までお気軽にお問い合わせ下さい。

編集後記

昨年は、阪神タイガースがセリーグ優勝。Jリーグはガンバ大阪。今年に入って高校ラグビーは伏見工(京都)、高校サッカーは野洲(滋賀)が優勝。近畿勢が大活躍です。
この勢いで、大阪市も七転八起の精神をもって、他都市にマネの出来ない、大改革を実行してもらいたいものです。