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アベノジャーナル第15号

区民の皆様におかれましては、平成15年の新春をご家族お揃いで、お健やかにお迎えの事とお慶び申し上げます。
また、旧年中は公私にわたりご指導ご鞭撻を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
新しい年を迎え、改めて昨年を振り返りますと、虚偽と疑惑の1年であったと思います。
秘書給与疑惑による国会議員の相次ぐ辞職、鈴木宗男議員の逮捕をはじめ、日本ハムや雪印による商品偽装問題やUSJの不祥事等、企業倫理や公職にある議員の資質が問われる問題が相次いで発覚しました。
これらの問題に共通して言える事は、「自分さえ良ければ…」「バレなかったら…」という極めて身勝手な背信行為であります。
自分の置かれている立場をわきまえて行動しなければならない人達が、私利私欲に走ってしまう現下の社会意識は、まさに「日本人としての道徳観や倫理観が欠如している」と言わざるを得ません。
企業と消費者、議員と有権者は、唯一「信頼」という絆で結ばれている事を忘れてはならないと思います。
また、昨年は日韓共催によるサッカーのワールドカップ大会が開催された他、北朝鮮による拉致被害者五人の帰国も実現。日中国交回復三十周年という節目の年でもあり、改めて日本と近隣諸外国の関係についても考えさせられた一年でありました。
特に北朝鮮問題に関しては、拉致問題だけでなく、核開発に伴う安全保障の問題等、国際社会からの孤立化が進んでおり、小泉首相の指導力が一層問われる一年になりそうです。
大阪市では、平成15年度予算で900億円の歳入不足が見込まれる事から、磯村市長が「財政非常事態宣言」を発令し、全職員の給与カットに踏み切りました。歳入不足の背景には、固定資産税や所得税の減収のほか、生活保護費をはじめとする民生保護費の増大が大きな原因となっています。
年々厳しくなる経済環境の中で、「何を信じたらよいのか解らない」と疑心暗鬼に陥る人も多いと思いますが、今の時代だからこそ「信頼」という言葉がキーワードになると思います。
私も阿倍野区選出の議員として、区民の皆様との「信頼」という絆を意識して諸課題に取り組んで参りますので、本年も変わらぬご指導を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、区民皆様の今年1年のご多幸を祈念申し上げまして、年頭のごあいさつといたします。

平成15年1月1日 自由民主党

新年明けましておめでとうございます。
小泉内閣が誕生して1年8ヶ月。この間、党員党友の皆様をはじめ国民各層から温かいご声援とご支持をいただきましたことに心より御礼申し上げます。
政権発足以来、「改革なくして成長なし」の信念のもと、私は一貫して構造改革に取り組んでまいりました。本年は、不良債権処理の加速と産業の再生、デフレの抑制など政策強化を通じて改革路線を確固たる軌道に乗せてまいります。
昨年、史上初めて日本人によるノーベル賞の同時受賞という快挙を成し遂げた小柴昌俊さんと田中耕一さんは、「ノーベル賞級の研究者は日本にたくさんいる。」と話しておりました。
日本には大きな潜在力があります。改革こそが潜在力を発揮させるための途です。厳しい情勢が続きますが、自信と希望を持って、改革に全力を尽くし、国政に邁進する決意です。
外交政策では、国際協調を基本に主体的な役割を果たすとの姿勢を貫いてまいりました。
北朝鮮との関係については、拉致事件の被害者ならびにご家族の皆様の立場を踏まえ、支援と真相解明に努めるとともに、米韓両国とも連携しつつ、北東アジアの平和に向けた努力を粘り強く積み重ねてまいります。
今後とも、国際社会の一員として、世界の平和と安定に貢献する積極的な外交を展開していくとともに、国民の安全と安心の確保に万全を期してまいります。
今年は統一地方選挙が行われる大事な年です。日本を自信と希望に満ち溢れた国に再生するというわが党に課せられた責務を果たし、国民の期待に応えていくためにも、統一地方選挙の必勝を期さなければなりません。
国民の皆様の一層のご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

平成11年より整備工事が行われていた金塚1号公園(旧旭町公園)がいよいよ完成の運びとなり、今春、リニューアルオープンする事になりました。
金塚小学校北側の小高い丘の上に設置されていた旭町公園は、階段を昇らなければ利用できず、また野宿生活者がビニールシートや小屋を作って60人以上が生活する不法占拠状態が続いており金塚連合からも早期に整備を求める要望書が提出されていました。
大阪市では、再開発事業にあわせて、平成十一年に別図のように多目的広場を有する運動公園としてリニューアル工事に着手。高低差を解消する為の地盤改良工事を含め総工費4億円をかけての整備工事となりました。当初は、3年計画でしたが、野宿生活者の抵抗等もあり、1年遅れの完成となりました。公園の完成に先立って、昨年4月には公園敷地内に「金塚ふれあい会館」が開設されており、子供からお年寄りまで幅広く利用できる、名実ともに金塚地区のいこいの広場となります。
同地区内には、来年総合防災センターが竣工される予定で、区役所では、区民の災害に対する意識を高めようと、多目的広場での防災訓練や消防訓練の実施も検討しているとの事です。
木下議員は、多目的広場の利用状況をみた上で、防球ネットの設置や夜間照明の設備等も市当局に働きかけて、1人でも多くの人が利用できるようにしたいと話していました。

大阪市交通局では、昨年1月から運行開始した赤バスの1年間の乗車実績に基づく運行調査を行い、必要に応じてダイヤの変更や路線の見直し作業に入りました。
赤バスは、区内巡回型のコミュニティーバスで、現在18区21路線が運行されています。阿倍野区でも、「阿倍野ループ」として昨年1月に運行が開始され、区役所や区民センターをはじめ天王寺駅への区民の足として多くの方に利用されてきました。
しかし、開設されたルートでは、高松地区や長池地区の方から「ルートからはずれている為に利用ができない」という苦情も多く寄せられています。この為、交通局では、当初より1年間の運行実績をもとに路線の変更を含めたダイヤ改正を視野に入れて検討するとしていたもので、この程、全路線を対象に調査に入り、利用者の声を反映させたいとしています。
計画通りに作業が進めば、夏頃をメドに交通局案として区役所に意見が求められ、地元が了解すれば、営業路線の変更手続きに入るという事で、早ければ年内にも新路線での運行が可能になるとの事です。
赤バスに関する苦情は、全市的な問題として「時間通りに走っていない」「2台続けて走っている」等があり、これらの問題の解消も課題となっています。
交通局では、区民の皆様からのご要望等については、各区役所に申し出ていただきたいとの事です。

大阪市は、区民センター前広場のホームレス対策として、フェンスの設置を決め、今月から工事に着手しました。
昨年1月にオープンした阿倍野区民センター前の広場は、阪神高速道路の高架下という事もあり、夏頃からホームレスがダンボール等で野宿する状態が続いていました。
大阪市では、区役所を中心に粘り強くホームレスに退去を求める交渉を重ねてきましたが、障害者等の通行障害になる事や、夜間に図書を返却しようとした女子高生がトラブルに巻きこまれる等、治安が悪化した事から今回の整備工事に踏みきったものです。
工事は、区民センター前広場にホームレス等が立ち入る事のできないようにフェンスを設置するもので、2月末に完成予定です。
また、この工事にあわせて、図書の返却ポストも東側入り口に増設される事になり、深夜・早朝を問わず2カ所の返却ポストが利用できるようになります。
工事期間中は、利用者の皆様にご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

大阪市では、市民の行政参加意識の高揚を図るとともに、市民のペイオフ対策等の有効な手段として、昨年10月につづき、住民参加型公募債『みおつくし債』を発行する事を決め、関係機関との調整に入りました。
今回発行される「第2回みおつくし債」の発行概要については、別表?の通りです。
この種の地方債は、これまで機関投資家を対象に発行されてきましたが、市場金利の低下やペイオフ解禁等、市民のタンス預金の増加による市場流通貨幣の減少に歯止めをかけるとともに、行政への参加意識を高めてもらおうと、昨年3月の群馬県を皮切りに各自治体が積極的に取り組んでいるものです。
昨年1年間の各自治体の発行状況は別表?の通りで、札幌市と神戸市以外は抽選方式を含め即日完売の状態です。
大阪市でも昨年10月に「第一回みおつくし債(20億円)」を発行しましたが、わずか43分で完売しました。調査の結果、個人での購入者が9割を占め、平均購入額は725万円でした。
また、年齢層では、60歳以上の購入者が、全体の6割以上を占め、ペイオフ対策と利回りのよさが好評だったようです。
特に65歳以上の方や母子家庭・身体障害者の方などは、マル優・特別マル優あわせて700万円まで非課税扱いとなる為、リスクの少ない資産運用として注目されているようです。
大阪市では、今後も年間100億円程度のみおつくし債の発行を予定しており、早ければ今年夏頃にも第3回の募集をしたいとしています。


前回発行されたみおつくし債

市営住宅の2月分の募集要項が間もなく発表されます。
今回、募集対象となるのは、新築・空き家合わせて、約1,100戸で、そのうち、阿倍野区内分は、10戸程度の募集となる見込みです。
今回は「第一住宅」「ラポア」「ビアレ」「パンセ」等金塚地区内の再開発住宅を中心に、「松崎第一住宅」等でも募集が予定されています。
市当局では、要項が発表されるまでコメントはできないとの事ですが、区内で合わせて10戸程度が募集されそうです。
募集要項は、2月中旬に配布される予定で、「一般」「新婚・婚約」「単身者」等に分類され、それぞれ世帯人数に応じた収入基準や条件等が明記されています。
くわしい事については、木下事務所までお気軽にお問い合せ下さい。

現在、工事中の「共立住宅」につきまして、請負業者である「モリタ建設(株)」(天王寺区)が倒産したことに伴い、竣工時期が大幅に遅れる見込みです。
賃貸住宅(26戸)・分譲住宅(10戸)の募集時期も6月以後に延期されました。

お問い合わせは  大阪市住宅供給公社 (06)6882-7000まで

昨年11月18日・19日・22日の三班、総勢750名にて「第27回木下会日帰り研修会」を開催させて頂きました。
当日は、高台寺や永観堂を訪れ、深まる秋の風情と、舞妓さんの京踊りを満喫致しました。
中でも、紅葉のライトアップは圧巻で、月明りと照明に写し出された色とりどりの紅葉の幻想美に、一同感激を覚えました。

編集後記

今年は、4月に統一地方選、11月には大阪市長選が予定されており、衆院の解散総選挙も・・・!?
有権者と議員をつなぐ「絆」の一票。棄権せずに、有権者としての意思表示をしていただきたいと思います。