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アベノジャーナル第12号 今年1月、心臓移植手術を受ける為に渡米していた、羽山ゆなちゃん(2才阪南町在住)の移植手術が5月1日に行われ、無事成功しました。
手術は、入院先のロサンゼルス小児病院で行われましたが、提供された心臓がゆなちゃんに合っていたという事で、通常3~4時間かかる手術がわずか一時間半で終了しました。
これは幼い子供にとって、体力的な負担の問題だけでなく、合併症を含めた術後の様々なトラブルの観点からも、ゆなちゃんにとっていい状態で手術が行われたという事で、心配されていた拒絶反応もなく、順調に回復しているとの事です。
現在、ゆなちゃんは、滞在先であるロサンゼルスのマクドナルドハウスで、通院しながら生活訓練を含めたリハビリに取り組んでおり、順調にいけば、10月頃には元気に帰国できるとの事です。

例年になく暑い日が続いておりますが、区民の皆様におかれましてはお変わりなく、ご健勝にてご活躍の事とお慶び申し上げます。
さて、先月29日に執行されました参議院選挙では、選挙区・比例区ともに自民党が圧勝し、特に比例区では、2100万票を越えるご支持をいただきました。これは、全国有権者の五人に一人が自民党を支持しているという事であります。投票所に足を運んで下さった有権者の得票率でいうと37%、実に3人に1人が自民党を支持して下さったという事であります。もちろん「小泉フィーバー」という小泉人気にあやかっての得票である事は言うまでもありませんが、それだけに、これからの小泉首相の政権運営に大きな期待が寄せられているという事であります。
しかし、「聖域なき構造改革」に伴う、国民に対する「痛み」の部分が具体的に示されていない状況での投票行動であっただけに、今回の得票を不安視する声も少なくありません。その「痛み」が、「倒産・失業容認論」となるのか、消費税をはじめとする「増税論」となるのかわかりません。ただ、いずれにしても国民の意識は、「多少の痛みを伴っても今の社会構造を変えてほしい。」そして、「安定的な経済環境を整えてほしい。」という事であります。
小泉内閣にとって初の予算編成となる、平成14年度予算の中身が、これらの国民の声に応えられる内容となっているかどうかが注目されるところです。
また、外交問題にまで発展した「中学校・歴史教科書採択問題」や「靖国神社参拝問題」についても小泉首相の今後の対応が注目されています。
歴史教科書の問題については、文部・科学省が統治する教育問題であり、諸外国からの内政干渉に振りまわされる事なく、政府が我が国としての歴史認識を示した上で、中学生に何を教えるのかを純粋に判断すればよい事であります。
どこの国でも、自国の歴史認識に沿った教科書が採択されており、日本の事がどのように書かれていても、日本が諸外国の教科書に注文をつけた事はありません。
また、靖国神社への参拝問題についても、小泉首相は、「熟慮の結果」として13日に繰り上げ参拝されました。
今春執行された自民党総裁選から一貫して「私は、8月15日に参拝します。」と言っておられただけに残念な気がいたします。
また、何よりも残念だったのは、近隣諸外国だけでなく、政府与党内からも反対の声が上がった事であります。
一部のA級戦犯者が奉られているという事だけで、多くの戦死者に対する哀悼の気持ちまでもが制限される事は、日本人として情けない限りであります。
「政治家がこんな事だから国民がついていけないし、諸外国から馬鹿にされるんだ。」石原慎太郎知事の言葉ですが、まさに、その通りだと思います。
今回の問題を考えた時、国民一人ひとりが、役職や立場に関係なく、日本人としての誇りをもって行動する事が一番大切な事ではないかと感じました。
私も、阿倍野区選出の議員として、阿倍野区民の代表としての自覚と誇りを持って諸課題に取り組んで参る所存でありますので、引き続きのご指導を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、区民皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

先月29日に投開票が行われた参院選、大阪選挙区(定員3)には11人が立候補し、谷川秀善氏(自民・前)、白浜一良氏(公明・前)、山本孝史氏(民主・新)の3氏が当選しました。
特に谷川氏は、6年前の初当選時の得票を倍増させてのトップ当選で、自民党候補としては、昭和55年の中山太郎氏(現・衆院議員)以来21年ぶりの最高点当選者となりました。
木下議員は、府連青年局長という立場で選対本部に常駐し、街宣や演説会の陣頭指揮にあたりました。
今回の選挙で印象的だったのは、小泉首相が来阪された13日、梅田と千里中央の街頭演説会が、いずれも1万人以上の聴衆で身動きができなかった事で、3年前の参院選での橋本首相とは比べられない異様な盛り上がりを感じた事だったそうです。

猛暑と夏休み期間中という事もあり、全国的に予想を下回る投票率でしたが、阿倍野区は、市内24選挙区中、最高の57.34%を記録。平成10年の前回参院選以来、3年ぶりの市内最高投票率をマークしました。
ちなみに今回、府下最高投票率を記録したのは豊能町(63.64%)で、阿倍野区は府下67選挙区中第10位でした。

先月13日、モスクワで開かれたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、サマランチ会長から投票結果が発表されました。
パリ・トロント・イスタンブール・大阪・北京の5都市で争われた五輪招致レースは、別表の投票の結果、2回目の投票で過半数を獲得した北京に決まりました。大阪は1回目の投票で六票しか取れず、2回目の投票に進む事はできませんでした。

この結果を受け、磯村市長は、帰国後の記者会見で、選手村に予定していた夢洲(ゆめしま)の住宅開発の凍結を表明。舞洲(まいしま)に計画していたスタジアム建設の中止も明らかにしました。
今回の招致活動が失敗に終わった事で、大阪湾に浮かぶ3つの人工島(舞洲・夢洲・咲洲)の開発が大幅に見直される事は必至ですが、市民のスポーツ熱をさます事なく、「スポーツパラダイス大阪」の実現に向け、最大限の工夫が求められているのではないでしょうか。
特に、パラリンピックの招致活動で学んだ障害者スポーツに対する施策のあり方等は、オリンピック招致に関係なく進められるべきであり、高齢者のスポーツについても、行政が指導的立場でリードしていかなくてはならないと思います。
今後は、スポーツ愛好者の目線で原点に戻って、場所の確保など、地域スポーツの抱える問題を一つひとつ解決をしていく中で、改めてオリンピックムーブメントに対する意識を高めていく必要があるのではないでしょうか。
振り返ってみれば、平成7年3月議会で「第29回オリンピック競技大会の大阪招致宣言」を全議員が賛成、可決して、オリンピック招致特別委員会まで設置しながら、平成11年7月に共産党市議団がオリンピック反対を表明するなど、議会側の足並みの乱れがあった事も今回の招致活動に少なからず影響を与えたのではないかと思います。
いずれにしても、各種の国際競技大会を開催し、競技施設や運営面では高い評価を得ているのですから、今後は、選手の育成を含めた市民のスポーツ環境に力を注いで整備を進めていく事が、「スポーツパラダイス大阪」の最大のアピールになる事を忘れてはいけないと思います。

待望のアベノ区民センターが、今秋完成の運びとなり、オープンまでのスケジュールが、素案ではありますが明らかになりました。
予定通り工事が進めば、10月末に完成、11月に竣工検査を受けた後、各種備品の搬入や併設される図書館への書物の運び込み等をして、年内に竣工式典が行われる予定です。注目の一般共用の開始時期については、年明けの1月中旬頃をメドに考えているとの事です。
運営にあたる阿倍野区コミニティー協会も、先月27日に大阪府から財団法人としての設立許可もおり、正式に法人組織としての活動を開始しました。
昨年より、区民の皆様にご協力をお願いしておりましたコミニティー協会設立の為の基金の総額も、8月1日現在で、1,860件、8,656万円となり、この基金をもとに、区民センターの運営をはじめとする法人としての活動を進めていく事となります。
この区民センターには、660人収容の大ホールと、300人収容の小ホールのほか、8畳の和室が2室あり、書道・華道・茶道・囲碁・将棋・民謡などに利用する事ができます。
このほか、音楽や演劇の練習用スタジオが二室、エアロビクスやダンスに使えるミニホールをはじめ、絵画・彫刻・工芸など創作活動の為のアトリエや、料理教室用の調理実習室なども用意されており、年令を問わず、区民の様々な活動をサポートする施設内容となっています。
一般の利用は、来年1月からの予定ですが、申込みについては、12月頃からの受け付けを考えているそうです。
また、区民センターのオープンに伴って、コミニティー協会では、若干名の職員募集を行います。36才未満で高卒以上の方が対象との事ですが、くわしい募集要項については、区役所発行の「広報あべの10月号」で告知するとの事です。

区民センターに関する お問い合わせは
TEL 06-6622-9786
阿倍野区コミニティー協会 事務局まで

厚生労働省が、昨年1年間のデータをもとに平均寿命をまとめたところ、女性が84.62歳(前年比+0.63歳)男性が77.64歳(前年比+0.54歳)である事がわかりました。現在のところ、男女ともに世界一の長寿国で、特に女性に関しては16年連続世界一となりました。
この調査は、厚労省が毎年行っているもので、その年の死因の構造割合など、死亡に関する状況が変わらないと仮定して、年齢ごとに「あと何年生きられるか」を示すもので、その年に生まれた0歳児の平均余命が平均寿命となります。(各年代別は別表の通り)
死因を分析したところ、男女ともに半数以上の方が、「ガン」「心疾患」「脳血管疾患」の三大死因で亡くなっているという事です。
ちなみに、50年前の昭和25年(1950年)の平均寿命は、女性が62.97歳で、男性が59.57歳でした。  

6月~7月にかけての梅雨シーズンにもかかわらず3班ともお天気に恵まれ、元気に阿倍野各地を出発。(どなたの精進の賜物でしょうか?)
飯田名物の蕎麦と吾平餅(昼食)をいただき、諏訪大社下社の秋宮に参拝後、上諏訪温泉随一の数寄屋造りの名旅館「浜の湯」に到着。
宴会までの間、温泉にのんびり浸かったり、間欠泉や美術館巡り・湖畔の散策・遊覧船と思い思いに楽しみました。
総会では、高田嘉夫会長のお礼の挨拶に続き、議員在職10年目を迎えた木下吉信議員が、日頃の感謝と今後の抱負を熱く語った後、待ちに待った懇親会に突入。
ご馳走あり、踊りあり、カラオケあり、吉信議員を囲んでの記念撮影ありで、楽しく楽しく夜は更けて行きました。
昨夜の饗宴の疲れもどこ吹く風で、朝からしっかりと朝食をいただいた後、旅館を出発。
南アルプスの大自然に囲まれ、甲子園球場の60倍もの広大な敷地を持つサントリー白州蒸留所を訪ね、工場見学後、南アルプスの天然水やウイスキーを試飲しました。
その後、JR最高地点(1,345m)に位置する野辺山駅を散策し、八ヶ岳麓の滝沢牧場にて、絞りたての牛乳とソフトクリームに舌鼓みしながら八ヶ岳の涼風を心行くまで満喫いたしました。

追伸
雲の切れ間から突然現われた富士山の雄大さに大歓声が湧き起こり、バスが揺れる程の大騒ぎをした班もあったそうです。

編集後記

参院選は、小泉人気で自民党が大勝。オリンピックは、北京に負けたけど、「敗軍の将、兵を語らず」で、今後は、磯村市長の「骨太」施策に期待しています。
木下議員は、「極太」なので、ちょっと夏ヤセしてほしいなぁ~……!?