ホーム > アベノジャーナル

アベノジャーナル第24号

かねてより、野宿生活者の解消に向けて積極的に取り組んでいる木下議員は、6月末における阿倍野区内の実態調査の結果を発表しました。
それによりますと、野宿生活者が集中して住んでいる主要三公園では、昨年4月の114人から大幅に減少し、6月末現在で25人となっています。(別表参照)
これは、木下議員ら区選出市議団が関係局(健康福祉局・建設局・ゆとりとみどり振興局)に対し、衛生面や治安面からの改善策を求めていたもので、それぞれの局では、巡回相談員が個別面談等を粘り強く行ない、自立支援センターに入所させる等自立に向けた指導を徹底。
また、高齢者や病弱者に対しては、福祉的援護措置を行なうなど、野宿生活者の解消につとめてきました。
特に、長池地区においては、長池公園の1人を残すのみとなり、完全退去も時間の問題との事です。
聖天山公園についても、できるだけ早い時期に公園内のブルーテント等の小屋掛けを完全撤去したいとの事で、現在関係三局が共働してその交渉にあたっています。
木下議員は、これまでに金塚地区の旭町公園(通称外人墓地公園)や、南霊園墓地、区民センター前高架下などの野宿生活者対策に尽力し、今回も世界陸上開催に向けた環境整備の一環として関係局に強く働きかけを行なってきました。
今後は、退去した野宿生活者が戻ってこないよう監視していく事も重要であり、木下議員は地元の町会や、公園愛護会などと連携して、快適な公園環境の整備に取り組むよう関係局に対して要望しました。

天神祭や地元・王子神社の夏祭りも終わり、本格的な夏を迎えましたが区民の皆様におかれましては、益々ご健勝にてご活躍の事とお慶び申し上げます。
また、今春の統一地方選におきましては、多くの皆様のご支援のおかげで5期連続当選の栄に浴させていただき心より厚く御礼を申し上げます。皆様から与えていただきました4年の任期、市政改革を含め、公約の実現に向けて積極的に取り組んで参る所存でございますので、引き続きのご指導を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
選挙期間を通じて、お訴えをさせていただいた事ですが、今年は団塊の世代と言われる戦後のベビーブームに生まれた方々が60才の定年を迎えられる年回りになっています。昭和22年~24年に生まれた方々が全国で約700万人。もちろん、阿倍野区でも多くの方がその対象となっています。10年後は、この方々が70才になられます。果たして、今の医療・福祉の体制で安心した老後が送れるでしょうか?
現在の医療機関の病床数で足りるのか?老人ホームの数は足りるのか?
現在、阿倍野区の救急病院は「相原第二病院」一ヶ所だけです。高齢者が増えれば救急医療体制の整備も急がなくてはなりません。「いくつになっても、住み慣れた街で生活する事ができる」というのが、区民にとっての一番の安心ではないでしょうか?
財政難を理由に、市有地を売却するような短絡的な発想ではなく、将来の市民生活を考えた市有地の有効活用を行政に求めていかなければならないと考えます。
私は、常に区民の皆様が「阿倍野に住んでよかったなぁ」と思っていただける街づくりを進める事が議員活動の原点であると考えています。皆様からのご要望にもしっかり耳を傾け、その対応を行政に求めていく事が「住みよい阿倍野の街づくり」につながると信じています。
これからも、市政・区政にかかわる諸課題について皆様の身近な相談窓口として働かせていただく所存ですのでご指導、ご鞭撻を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、区民皆様の益々のご健勝ご多幸をお祈り申し上げごあいさつといたします。

平成19年 盛夏
大阪市会議員 木下よしのぶ

任期満了に伴う統一地方選は、3月30日告示、4月8日投票が行われ、即日開票の結果阿倍野区では、別表?の通り当選者が決定しました。
阿倍野区選挙管理委員会が発表した開票結果は別表?の通りですが、8票差で次点となった小南候補から『こなみ』と記された票の取り扱いについて「小南(こみなみ)候補と小波(さざなみ)候補で按分対象となるのではないか。」との異議申し立てが提出されました。
この異議申し立てを受けて、市選管では、阿倍野選挙区の全投票用紙を回収し開被点検作業を行ない新たに「他事記載」と認められる票など疑問票を精査した結果、別表?の通り確定し、小南候補から出されていた異議申し立てを棄却しました。
最終的には5票差という戦後の市議選では最少僅差(別表?)で当落が決定するという阿倍野区の激戦を象徴する結果となりました。
ただ、今回の開被点検作業について「他事記載」と判断された票の取り扱いについて様々な意見が寄せられました。
公職選挙法では「投票用紙には、候補者の氏名を記載する事とし、それ以外の記載のあるものについては、他事記載と認め無効票とする」と定められています。例外として「職業、身分、住所または敬称の類を記入したもの」については、他事記載から除外されており、有効票として取り扱われる事になっています。
この規定に基づいて、市選管で開被点検作業を行なった結果、当初有効票として計上されていた別表?の投票がいずれも「他事記載」と判断され、無効票となりました。
「投じられた一票について、可能な限り判読につとめその一票の有効性を判断する」というのが開票作業に携わる選管委員や立会人の基本的な考え方であります。
今回の場合、当落が入れ替わるような事にならなかったものの、その取り扱いについては課題を残ししたのではないでしょうか?
今後は、投票する有権者に対して「他事記載」についての注意を促す啓発活動なども視野に入れた取り組みが必要で、投じた一票が無効とならないように考えなければなりません。

【A】は、候補者氏名のほかに「がんばって下さい」と記載したものであるが、当該票については法第68条第1項各号に列挙されている無効とすべき投票の事由のうち第6号本文において規定されている「公職の候補者の指名のほか、他事を記載したもの」であり、かつ同号ただし書で無効理由である他事記載から除外されている「職業、身分、住所又は敬称の類を記入したもの」には該当しないと判断した。したがって、当委員会では選挙会において有効投票と決定された当該投票を無効投票とするのが相当とした。

【B】及び【C】 は、候補者氏名のほかにピースマークやハートマークを記載したものであるが、法第68条第1項第6号に規定されている「公職の候補者の氏名のほか、他事を記載したもの」であり、かつ同号ただし書の「職業、身分、住所又は敬称の類を記入したもの」には該当しないと判断した。したがって、当委員会では選挙会において有効投票と決定された当該投票を無効投票とするのが相当とした。

【D】は、候補者氏名のほかに「(勝とう!)」と記載したものであるが、当該票については、法第68条第1項各号に列挙されている無効とすべき投票の事由のうち第6号本文において規定されている「公職の候補者の氏名のほか、他事を記載したもの」であり、かつ同号ただし書で「職業、身分、住所又は敬称の類を記入したもの」には該当しないと判断した。従って、当委員会では選挙会において有効投票と決定された当該投票を無効投票とするのが相当とした。

大阪市交通局では、現在70才以上の方々に交付している敬老優待乗車証(敬老パス)を現在の磁気カード方式からICカード方式に変更することを決め、9月から導入すると発表しました。これは、平成17年3月11日の交通水道委員会で木下議員が交通局と健康福祉局に対して導入を提案したもので、いよいよ実現の運びとなりました。木下議員によりますと、裏が茶色の磁気カードに比べ、ICカードの場合、裏面に顔写真入りの身分証明書などを付加する事ができ、利用者の利便性向上と不正使用の防止につながるというものです。
また、現在一枚あたり年間2万6400円の経費が一般会計から繰り入れられていますが、IC化する事によって、乗車実績に応じた金額が算出できる為、会計上の説明責任も果たせるという事です。
木下議員は、個人情報の管理上の問題さえクリアされれば、将来的な有効活用として血液型や既往症、かかりつけの医院、緊急連絡先などの情報もICカードに入力しておく事で、急病や事故の際にも応急処置に役立つのではないかと話しており、救急車などへのIC解析装置の導入も提案しています。
ICカードへの切り替え手続きは以下の通りですが、くれぐれも紛失や盗難などについては自己責任で管理していただきます様お願いいたします。


・誕生日の前月に手続き申請書が郵送されます。
・指定された期日までに必要事項を記入、押印の上、次のものを持って最寄りの郵便局に提出して下さい。
(1)現在お持ちの敬老パス
(2)写真を貼付した申請書
(3)本人確認の書類(健康保険証・介護保険証・運転免許証)
後日、ご自宅にICカードの敬老パスが郵送されます。


・誕生日の約3ヶ月前に手続き申請書が郵送されます。
・指定された期日までに必要事項を記入、押印の上、次のものを持って区役所の保健福祉センターに提出して下さい。
(1)写真を貼付した申請書
(2)本人確認の書類(健康保険証・介護保険証・運転免許証)
後日、ご自宅にICカードの敬老パスが郵送されます。


・重度障害者タクシー利用券や介護人付無料乗車証などの交付を受けている方
・特別養護老人ホームに入所している方
・本人が申請手続きを行えない方(代理の方の申請は受理できません)

大阪市では、ごみの分別を促進し、ごみの減量、リサイクルを推進するため、平成20年1月から「中身の見えるゴミ袋での排出」を決定し、このほど発表しました。
大阪市環境事業局によりますと、現在、多く利用されている黒色や青色のゴミ袋で出された中にビンや缶、ペットボトル等、分別対象となる資源ゴミが多く混入している事からごみの分別意識の向上と減量・リサイクル対策として透明ゴミ袋の導入を決定したものです。
透明ゴミ袋については、すでに多くの自治体で導入されており京都市や福岡市、北九州市などでは有料ゴミ袋として販売し、ゴミ処理費用の財源として運用されています。この点について、当局に尋ねてみると「将来の事は何とも言えないが、現在は考えていない」との答えでした。来年1月からこの制度が導入されると、中身の確認できないゴミ袋については、回収しないとの事で、買い置きの黒色や青色のゴミ袋は、年内に使い切っておいて下さいとの事です。
■この件についてのお問い合わせは
06-6661-5450
(南部環境事業センター)

いよいよ、世界陸上大阪大会が、8月25日長居陸上競技場で開幕します。
2008年の北京オリンピックを来年に控え、世界212の国や地域から来日する世界のトップアスリートがそれぞれの種目でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか…とても楽しみです。
区民の皆様もぜひ会場へ足を運んでいただき、スタート前の高揚した選手達の緊張感やゴールした後の歓喜の瞬間を味わっていただきたいと思います。
また、会場では場内のFM放送で選手の紹介などが流されていますので、ラジオを持って行かれる事をおすすめします。


編集後記

小誌がお手元に届く頃には、参院選の結果が出ていると思います。
阿倍野区の投票結果が気になります。
今年は12月に大阪市長選も行われます。選挙の年のしめくくり。関市長は「世界陸上が終わったら態度について表明します」との事。72才で出馬するのか?しないのか?